バルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ会長【写真:Getty Images】
バルセロナは16日、ブラジル代表MFパウリーニョを獲得したのはジョゼップ・マリア・バルトメウ会長の個人的利益のためだったという疑いを否定する声明を出し、憶測を広めた者に対して法的措置も辞さない構えを見せている。
バルサは14日に、中国の広州恒大に所属していたパウリーニョの獲得が合意に達したことを発表した。だが欧州ではトッテナムで十分に期待に応える活躍を見せられなかった29歳の選手を、クラブ史上4位タイとなる4000万ユーロ(約51億8000万円)で獲得したことに対し、ファンやメディアから疑問の声も上がっている。
一部では、パウリーニョの獲得はバルトメウ会長が個人的利益を得るためだったのではないかという憶測も広まっていた。同会長がCEOを務める「アデルテ・グループ」は中国に業務を拡大しており、広州恒大のオーナーである恒大グループとの結びつきも強めていることから、パウリーニョの獲得を通して何らかの利益を得られたのではないかとの見方だ。
他にもFWネイマールをパリ・サンジェルマンに引き抜かれたことや、スペイン・スーパーカップ1stレグで宿敵レアル・マドリーに完敗を喫したことなどから、ファンの間ではバルトメウ会長に辞任を求める声も強まっていた。だがクラブは会長に対する疑惑を否定し、「虚偽の情報」を広める者を非難する声明を出した。
バルサは16日午前に、バルトメウ会長に関する憶測を発信した個人やメディアに対して情報の訂正を要求したとのこと。要求に応じない場合、しかるべき法的措置を講じるとも述べた。「バルセロナは、クラブやその構成員に損害をもたらし得る虚偽の情報が広められることを許容することはない」とクラブは主張している。
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