「人事マネージャー」の資格とは? 本人を直撃
それにしても「人事マネージャー」とはなんだろう!? 後日、森岡本人に聞いてみた。
――「人事マネージャーの資格」とは何でしょうか? こちらの新聞で「あなたが知らないといけない森岡亮太の10のこと」という記事がありまして、確か早稲田大学の通信課程を卒業されたと思いますが
「人間科学部を卒業しただけです」
――専門は人事とか、経営とか?
「広く浅くという感じでした。ただただ卒業したという感じです」
――(通信制大学に)挫折している人は多い
「1年続く人はあまりいないですね。最初のそこじゃないですか。細かく言うと、英語、統計学とか5つぐらい必修で獲らないといけない科目があって、統計学が一般人じゃ出来ないんです」
――統計学は数学の知識がいりますよね
「高校の数学の先生にマンツーマンで教えてもらわないといけなかった。でも、高校の先生でも難しいと言ってましたね。 それが必修だったんですよ。入る前から『統計学は普通のレベルじゃ無理だ』ということだけは言われてました。その他の科目は大丈夫ですが、統計学だけはオランダ語を学ぶようなものです」
――統計学は別の言語なんですね。成し遂げたモチベーションはどこから?
「義務でしたね。高卒でプロに進むんだったらEスクール(大学の通信課程)を卒業するというのが親との約束でした。 そういう制度があるとヴィッセルのスカウトの人から教えてもらいました。今から思えばようやったわ」
話を第3節のオーステンデ戦に進める。この試合で森岡は、右サイドから一寸の狂いもない正確なクロスを入れて、CFWジーニョ・ガノのヘディングゴールをお膳立てした。
森岡をオーステンデ戦のマン・オブ・ザ・マッチに選んだ大手スポーツウェブサイト『スポルツァ』は「森岡亮太は見ていて楽しい。この日本人ゲームメーカーは全て難なくこなし、正確な判断で局面を打開し、CFWガノとすっかり息があっている」と論評している。