昌子、井手口、久保…頼もしい若手たちへの期待
宿敵・オーストラリアは6〜7月にかけてロシアで行われたコンフェデレーションズカップでカメルーンとチリに引き分けるなど大善戦。チームの完成度が大幅にアップしている印象を残している。日本は過去のW杯最終予選で一度もオーストラリアに勝ったことがなく、極めて難易度の高いゲームになるのは間違いない。
「オーストラリアは2015年アジアカップに向けて新しいチームを作って以来、スタイルが確実に変わっている。ボールを動かしながら最後のところはクロスだったり、強さを生かすサッカーをしている印象があります。ユリッチ(ルツェルン)やケーヒル(メルボルン・シティ)など得点源も決まっている。体が大きくて足元もうまい選手が前にいて、空中戦も突破も止めなければいけないけど、逆にわかりやすい。その相手を自分たちがどれだけ止められるか、要所要所でしっかり押さえられるのかがポイントになってくると思います。
圭佑(本田=パチューカ)のPKで引き分けに持ち込んだ前回最終予選(2013年6月)の時も苦労したけど、先に失点しないことが大切。向こうも勝たなければいけないし、ゲームが始まる時から駆け引きがある。僕らとしてはまずは失点しないことを考えながら、ホームの利を生かして勝ちを狙いに行けるかだと思いますね」と川島は冷静に分析している。
失点をゼロに抑えるという意味では、イラク戦と同じ轍を踏むことだけは絶対に許されない。吉田と昌子源(鹿島)の新センターバックコンビとの連携強化は重要なカギになってくるだろう。
「昌子は1試合目(6月のシリア戦=東京)より2試合目(イラク戦)の方がよかった。十分やれると思います。井手口(陽介=G大阪)にしてもそうだけど、ハリルホジッチ監督も新陳代謝を求めているし、新しい選手が入ってくることでチームの可能性はどんどん広がるのかなと思います。
若い世代の陽介や裕也(久保=ヘント)にしてもそんなには喋らないですけど、『やってやろう』という気持ちは強く感じます。彼らの戦う姿勢を目の当たりにするのは僕も嬉しい。代表に変化や進化をもたらすためにも、ホントに1人ひとりが自覚を持つことが大切だなと感じますね」と守護神は新戦力のさらなる台頭に大きな期待を寄せている。