30歳の節目に日本復帰。オランダから神戸へ
そして12月上旬にはふくらはぎを痛め、年明けからは耳や顎に不調をきたして2週間の入院を余儀なくされた。結局戦線離脱は2ヶ月間と長引いてしまう。その間に得点源を欠いたデン・ハーグは最下位に沈んでいた。
2月に一旦復帰を果たしたハーフナーを、ペトロビッチ監督からバトンを引き継いだアルフォンソ・フルーネンダイク新監督は完全復活まで辛抱強く待った。ベストコンディションを取り戻した長身ストライカーは3月11日のNEC戦で8ヶ月ぶりのゴールを叩き込むと、出場しなかったAZ戦を挟んで5試合連続ゴールと大爆発。
エースの活躍は力強くチームをけん引し、終わってみれば11位でフィニッシュ。苦しんだもののハーフナー自身もチームトップの9得点でシーズンを締めくくった。
欧州の主要1部リーグで通算50得点を記録している日本人選手は、ハーフナーの他に香川真司しかいない。そんな大きな実績を積み上げてきたストライカーは、今夏6年ぶりにJリーグ復帰を決断する。7月3日にヴィッセル神戸加入が発表された。
「30歳という節目というのもありますし、そろそろ日本に帰りたいというのは自分の中にあったので、それでいいタイミングで声がかかってきた」と、神戸の新9番は日本復帰を決めた理由を説明する。
そもそもハーフナーの日本復帰という噂は、オランダのシーズンが終わった直後の5月中旬から出ていた。ただ、デン・ハーグとの契約を1年残しているタイミングで、地元メディアに「31歳まではヨーロッパに残るつもり」と語っていた。
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