「どこから蹴っても入るように」。中西哲生が久保建英に伝えたメッセージ
2017年4月、『Get Sports』(テレビ朝日)で2回に分けて放送された「特別企画! 中村俊輔が“徹底解説”フリーキックの極意」で中西氏は、中村俊輔を取材した。これまでに中村俊輔が決めたスーパーなフリーキック(以下、「FK」)を本人が解説するもので、中西氏ならではのマニアックな切り口の質問に中村俊輔がゴールを決めた本人しかわからない狙いを解説するというものだ。
――その中で中西さんは、シュートのフォームについて強調されていました。
中西「ゴルフには『絶対に曲がらないフォーム』というものがあるのですが、サッカーにもあるはずなんですよ、『絶対に決まるフォーム』というものが。それを地で行っているのが中村俊輔選手なんです」
――なるほど。
中西「特にFKに関しては、突き詰め方がすごい。実際に多くのゴールを決めていますが、突き詰めているレベルも日本で一番でしょうね。番組ではFKを特集しましたが、放送の中で中村選手が言っていた『どこから蹴っても入るようにする』ということは、僕が久保建英選手に言っていることでもあります。FKは、壁の状況がどうであろうとキーパーと1対1の感覚で蹴ればいい、と。それから実際、映像を渡しているので、久保選手と中村選手のFKのフォームは似ていますよね」
『解説者のコトバを聴けば サッカーの観かたが解る』(内外出版/2017年8月21日発売予定)より一部抜粋
(取材・文:河治良幸)
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