「6強」時代到来。今季は大型補強? それとも…
いよいよ待ちに待った欧州サッカーの新シーズンが開幕する。群雄割拠のプレミアリーグは今季も熾烈なタイトル争いが予想され、世界中のファンは熱狂に酔いしれるだろう。
優勝争いに絡むと見られる「ビッグ6」の6クラブは、それぞれ思い切った補強でシーズンをスタートさせた。
昨季王者のチェルシーはレアル・マドリーから移籍金5500万ポンド(約80億円)でスペイン代表FWアルバロ・モラタを獲得。さらにモナコのフランスリーグ制覇に大きく貢献したMFティエムエ・バカヨコや、ドイツ代表としてコンフェデレーションズ杯優勝を経験したローマのDFアントニオ・リュディガーも引き抜き、各ポジションの戦力アップに成功している。
ジョゼップ・グアルディオラ体制2年目のマンチェスター・シティは、MFベルナルド・シウバ(前モナコ)、GKエデルソン(前ベンフィカ)、DFダニーロ(前レアル・マドリー)、DFカイル・ウォーカー(前トッテナム)、DFバンジャマン・メンディー(前モナコ)といった新戦力の獲得に総額2億ポンド(約290億円)以上をつぎ込んで万全の陣容を築き上げた。
FWズラタン・イブラヒモビッチが退団したマンチェスター・ユナイテッドも、エバートンから新エースとしてFWロメル・ルカクを引き抜き、ジョゼ・モウリーニョ監督の愛弟子MFネマニャ・マティッチをチェルシーから獲得。ローマからFWモハメド・サラーを獲得したリバプール、リヨンのFWアレクサンドル・ラカゼットを手に入れたアーセナルも着々と補強を進めている。
ルーニーがエバートンに復帰。岡崎にはライバル出現
移籍市場で積極的に動くクラブと対照的に不気味な雰囲気を漂わせているのは、昨季2位のトッテナムだ。リーグ最多得点・最少失点を記録した昨季のチームからDFカイル・ウォーカーをシティに引き抜かれながら、未だ獲得した新戦力はゼロ。
エバートンのイングランド代表MFロス・バークリーの加入が噂されるものの、ダニエル・レヴィ会長が「獲得したいと思える選手がいない」と述べるなど、今夏の補強に消極的な姿勢を見せている。現時点でウォーカー以外に主力の流出はなく、昨季をベースにより完成度の高いサッカーで悲願の優勝を目指すことになりそうだ。
これまで中位が定位置だったエバートンは、「ビッグ6」の対抗馬の有力候補になるかもしれない。地元出身で生粋の“エバトニアン”として知られるFWウェイン・ルーニーが、マンチェスター・ユナイテッドから13年ぶりの復帰を果たした。
さらにルカク放出で得た資金を有効活用してバーンリーからDFマイケル・キーン、降格したサンダーランドからGKジョーダン・ピックフォードと、将来のイングランド代表を支えると期待される2人を獲得。オランダの名門アヤックスで10番キャプテンを務めたMFダフィ・クラーセンの引き抜きにも成功し、充実のチームが出来上がりつつある。
FW岡崎慎司が所属するレスター・シティも実力派の補強に成功した。セビージャのキャプテンを務めていたスペイン人MFビセンテ・イボーラが目玉で、降格したハル・シティから肉体自慢のDFハリー・マグワイアとベテランGKエルディン・ヤクポビッチを獲得。安定した守備からのカウンターに磨きがかかっていくだろう。
そしてエースFWジェイミー・ヴァーディーの相方として盤石と思われていた岡崎にも、ライバルが現れた。マンチェスター・シティで台頭したナイジェリア代表の若手FWケレチ・イヘアナチョが、買い戻しオプション付きの完全移籍で加入する。機動力に優れた20歳のストライカー登場によって、岡崎の出場機会に影響があるかもしれない。
熱狂のプレミアリーグはまもなく開幕!
サウサンプトンのDF吉田麻也は、今季も守備陣の柱として活躍が期待される。オランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクが移籍を希望しているが、新たにポーランドのレフ・ポズナンから獲得したセンターバックのヤン・ベドナレクは21歳でプレミアリーグ初挑戦。大怪我を乗り越えたルーマニア代表DFフロリン・ガルドシュがどれほど戦力になるかわからず、吉田にはディフェンスリーダーとして経験の少ない選手を引っ張っていく役割が求められる。
破格のリーグ放映権料収入をベースに各クラブが潤沢な資金を使って豪華なチームを作り上げているプレミアリーグ。昇格組のブライトン&ホーブ・アルビオンやハッダースフィールドもクラブ史上最高額の移籍金を塗り替える補強を展開している。
例年以上に熾烈な戦いが予想されるプレミアリーグは、スポナビライブで全試合生中継される。白熱の上位対決だけでなく、エバートンでプレーするルーニーの勇姿も、レスターの岡崎慎司やサウサンプトンの吉田麻也の奮闘も、余すところなく楽しめる。イングランドサッカーファンなら加入必須と言えるだろう。
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<無料放送されるプレミアリーグ開幕節対戦カード一覧>
▽8月12日
アーセナル vs レスター・シティ(3:45KO)
ワトフォード vs リバプール(20:30KO)
チェルシー vs バーンリー(23:00KO)
クリスタル・パレス vs ハッダースフィールド(23:00KO)
エバートン vs ストーク(23:00KO)
サウサンプトン vs スウォンジー(23:00KO)
ウェストブロムウィッチ vs ボーンマス(23:00KO)
▽8月13日
ブライトン vs マンチェスター・シティ(1:30KO)
ニューカッスル vs トッテナム(21:30KO)
▽8月14日
マンチェスター・ユナイテッド vs ウェストハム(0:00KO)
(※カッコ内のキックオフ時刻はすべて日本時間)
【了】