EL予選出場をかけたプレーオフでメンバー外になった理由
――エールディビジのトップ3、フェイエノールト、アヤックス、PSVには手強い相手がわんさといる?
「スピードにパワー、技術も兼ね備える選手が山ほどいます。オランダでは、右ウイングに左利き、左ウイングに右利きを置いて、みんなめっちゃ足が速い。あからさまに縦を切るだけだと、中にボールをつけられてワンツーで一気に走られる。身体ぶつけて止められることもありますが、マジで速いヤツはラインの外からぐわっと抜いていくんです。
真ん中で対峙したほうが、まだ潰せますね。サイドではずるずる下がってスコンと抜かれるケースがあるので、カードもらわないように巧妙なファウルができるようになったら、ディフェンス力がもうワンランク上がるかな」
――そういえば、エールディビジ終了後の、ヨーロッパリーグ(EL)予選2回戦出場を懸けたFCユトレヒトとのプレーオフに敗れたのは残念でした。第1戦はメンバー外で、第2戦は途中出場。これはコンディションの問題?
「違います。ふつうに外れました。おれの場合、昨年の夏に移籍した都合、休みなしで70数試合連続でプレーしていたんですよ。それで監督から『疲労が溜まっている』と言われ、そりゃ疲れてるよ、でもラスト2試合がんばりどきじゃないの? という話し合いがありました。
監督から『メンバーから外れたら失望するか?』と訊かれて、失望というよりガッカリだよね、力抜けちゃう感じと言ったら、来季を見据えて試したいことを説明されて最終的には受け入れました。別に監督のやり方に文句をつけるつもりはないから外で見ているよと。
結果、第1戦を1‐4で落とし、2戦目も前半は0-1で、まったく攻められず、ボールも奪えない状況。後半から自分が出て、1‐1に追いついて終わっています。あれはあれで小林祐希の重要性を示せたから悪い終わり方ではなかった」