ホーム開幕戦に照準? 新体制で香川は主軸候補に
ペーター・ボス新監督の基本布陣は[4-3-3]。香川の主戦場となるインサイドハーフのポジションには、ゴンサロ・カストロ、マリオ・ゲッツェ、マフムード・ダフート、セバスティアン・ローデといった選手がいる。
ただ、2月から代謝障害により長期離脱していたゲッツェは復帰したものの、コンディションが万全とは言い難く、背中の問題でスーパーカップを欠場した。新加入のダフートもまだポテンシャルを十分に発揮できておらず、スーパーカップは前半だけで退いている。もちろん香川もポジション争いとは無縁ではないが、ライバルたちの現状を踏まえると、戦力外とは考えにくい。昨季終盤のパフォーマンスを取り戻すことができれば、むしろインサイドハーフの主軸候補と言えるだろう。
やはり復帰には慎重を重ねているのではないか。8月31日には日本代表のW杯出場権がかかったオーストラリア戦も控えている。それでも8月26日のブンデスリーガ第2節、ヘルタ・ベルリンを迎えるホーム開幕戦には、少なくとも間に合うだろう。
もちろん今週末12日に行われるDFBポカール1回戦で復帰する可能性もある。対戦相手の1.FCリーラジンゲン・アーレンは6部のチームだ。与しやすい。そして14日に予定されるプレシーズン最後のテストマッチ、FSVツビカウ戦を十分に活用するのではないか。
7月にはドルトムントとの2020年までの契約延長を発表した香川。“6度目のシーズン”が、少しずつ始まろうとしている。
(取材・文:本田千尋)
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