パリにエッフェル塔が3本建つ
パリの象徴エッフェル塔は、ネイマールの移籍金の3分の1で建つ【写真:Getty Images】
フランス・パリの象徴エッフェル塔は1899年に完成した。総工費は650万フラン(当時)と言われている。
19世紀に用いられていたフランス・フランの価値は、一定量の金との交換が保障されている兌換通貨で、1803年に1フランあたり金0.322グラムと定められ、1873年に金銀複本位制から完全金本位制に移り変わってもその基準は変わらなかった。
金は1グラムあたり4895円(2017年8月4日時点)で取引されており、当時の1フランの価値をいまのレートに換算すると、約1576円になる。よってエッフェル塔の総工費650万フランは現在の価値で約102億円ということになる。
ネイマールの移籍金は2億2000万ユーロ(約290億円)。この額があればエッフェル塔がパリに3本建つ計算になる。サッカーの歴史を塗り替えた取引がどれだけ破格かおわりいただけるだろうか。
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