「日本での結果が結びついた」2年ぶりのキュラソー代表復帰
実はマルティノス、飄々としているように見えてかなりの努力家である。個人的に欧州の戦術アナリストをつけて、定期的にアドバイスを受けている。日々自身のレベルアップのために勤勉に取り組んでいる。しかし、改善すべき点も多い。まずは継続性を身につけるべきだろう。
清水戦もマリノスの流れが悪くなるのに引きずられるように、70分以降は存在感をほとんど失ってしまった。2失点目の場面でも一度相手にかわされた後、すぐに諦めて追うのをやめてしまった。90分の中で継続したパフォーマンスを発揮するだけでなく、シーズン全体を見たときに試合ごとのムラを無くすことも必要だろう。
だが、最大とも言える課題を解決するためのヒントを見つけてきたかもしれない。「ゴールドカップは素晴らしい経験だった」とマルティノスは語る。
リーグ中断期間の直前に行われたJ1第18節のサンフレッチェ広島戦と、天皇杯3回戦のアスルクラロ沼津戦を欠場して、生まれ故郷のキュラソー代表に合流。北中米カリブ海地域の王者を決めるCONCACAFゴールドカップに参加していた。およそ2年ぶりだったキュラソー代表復帰の喜びは相当なものだったはずだ。
「自分にとって代表は特別なものだし、日本でやった結果が結びついて選ばれたと思う。去年からしっかりJリーグで、マリノスでやっている中でゴールを決めて、アシストをして、結果を残してきている。それを代表のスタッフがしっかり見てくれて、選んでくれたと思う。自分の国、キュラソー代表としてプレーできるのは誇らしいことだよ」