昨季は下位に沈んだが、一転上位争いに加われるか
その言葉どおり、この夏のメルカートでは、リールは若手選手を中心にリクルートを進めている。
ブラジルのサンパウロFCから獲得したブラジル人ストライカー、ルイス・アラウージョは21歳になったばかり。同じく同クラブから守備的DFティアゴ・メンデスも呼び寄せた。2人は今季のリールの中核メンバーになると期待されている。また昨季アンジェに所属していたコートジボワール人のFWニコラ・ぺぺも22歳だ。
ビエルサの実戦初采配となった7月中旬のプレシーズンマッチ、対スタッド・ランス戦に先発した選手の平均年齢は23歳だった。
2-0でリールが勝利をおさめたこの試合では、アラウージョが先制点を挙げ、後半、やはりこの夏獲得した20歳のアルゼンチン人FWエセキエル・ポンセが追加点と、新加入メンバーが揃ってデビュー弾を決めて新監督ビエルサにとっても幸先のいいスタートとなった。
資金力のある外国人投資家のオーナー、絶大なコネクションを誇る辣腕テクニカルディレクター、実力派監督、という『成功フォーミュラ3要素』が揃った今季のリール。11位と14シーズンぶりに順位表下半分に終わった昨季から一転、上位争いに加わる新勢力となれるか。
(文:小川由紀子)
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