ペーター・ボス監督【写真:舩木渉】
ボルシア・ドルトムントは15日、浦和レッズと対戦する。ドルトムントを率いるペーター・ボス監督は、かつてのチームメートである浦和のMF阿部勇樹との再会を喜んでいる様子だ。2人が14日の会見で旧交を温めた。
ボス監督は過去にジェフユナイテッド市原(現ジェフユナイテッド市原・千葉)に在籍していた。2006年まで同クラブでプレーしていた阿部とは元チームメートの関係だ。
阿部はボス監督が2度目に日本に来た1999年のことを思い出し、「僕に必要なこと、これから必要になることを、サッカー以外のことでも一緒に食事に連れて行って話してくれました」と振り返った。「ピッチの内外で、オン・オフで表情の変わる選手。それは今の自分を考えたら、間違いなく影響がある」と感じている。
この発言の通訳を聞き終えたボス監督は、「どうもありがとうございました、アベ」と賛辞に感謝を伝えると、若き日の阿部の印象を以下のように話した。
「(阿部は)若かったけれど、当時のチームにはたくさんの若い選手がいた。若手と我々が一緒に練習する機会が多かったということ。阿部は若いけれど、大人なところもある印象で、非常に良い選手だと思っていた。浦和レッズのようなビッグクラブへ行き、日本代表にもなった。とてもうれしく思う」
またボス監督は、15日の試合で活躍した選手を将来ドルトムントに連れて行く可能性はあるかと問われると、「私がチェックするとすれば阿部だが、残念ながらもう若くないですね」と笑顔で話し、会場の笑いを誘っている。
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