パチューカと契約した本田圭佑【写真:Getty Images】
メキシコ1部リーグのパチューカは14日、日本代表FW本田圭佑を獲得することで合意に至ったことを発表した。クラブW杯で2度来日したこともあるためクラブの名前は日本でも知られているが、その実態はあまり知られていない。果たしてパチューカとはどんなクラブなのだろうか。
■パチューカとは?
設立は1901年で、メキシコ最古のクラブとして知られる。“トゥーソ”(スペイン語でホリネズミの意)の愛称で親しまれ、メキシコ中部のパチューカを本拠地とする。以前は治安の悪化や暴力事件が絶えなかった街だが、家をレインボーカラーに塗り替えて街並みをカラフルにしたことで、犯罪率を低下させた。
■リーグの仕組み
メキシコ1部リーグのリーガMXは2ステージ制。アペルトゥーラ(開幕ステージ)とクラウスーラ(閉幕ステージ)に別れており、それぞれ18チームによる1回戦総当たりを行ったのちに決勝トーナメントを行う。
■歴史と主な獲得タイトル
過去にアペルトゥーラとクラウスーラを3度ずつ制覇。2016/17シーズンにはCONCACAF(北中米カリブ海)チャンピオンズリーグでクラブ史上2度目の優勝を果たしており、UAEで開催される今年のクラブW杯に出場する。また、国内カップ戦3度に加えてコパ・スダメリカーナでも1度の優勝経験がある。
■過去の所属選手・監督
パチューカにはベガルタ仙台や愛媛FCなどでプレーした福田健二も過去に所属しており、本田は同クラブ2人目の日本人選手となる。その他には元アルゼンチン代表のフェルナンド・カベナギ、元スペイン代表のラウール・タムード、現ベネズエラ代表のフアン・アランゴ、現エクアドル代表のエネル・バレンシアが所属していた。また、元日本代表監督のハビエル・アギーレ氏やウーゴ・サンチェス氏が率いていたこともある。
■現在の所属選手・監督
DFラウール・ロペス、MFホルヘ・エルナンデス、MFエリック・グティエレスら数多くのメキシコ代表選手を揃える。また、エリック・グティエレスは22歳ながらパチューカでキャプテンも務める。本田がメキシコでも右サイドでプレーするのであれば、ライバルは背番号10のFWウレタになりそうだ。ウレタは今年、27歳にしてウルグアイ代表デビューを果たした遅咲きの選手でもある。チームを率いるのは42歳のディエゴ・アロンソで、母国ウルグアイのペニャロール、パラグアイのオリンピアやグアラニといった名門クラブで指揮を執ってきた。
【了】