12日、72歳で死去したチャック・ブレイザー氏【写真:Getty Images】
FIFA汚職事件の重要人物として知られるチャック・ブレイザー氏が現地時間12日、癌により72歳で死去した。同紙の弁護士が米メディア『ニューヨーク・タイムズ』にその旨を明かした。
ブレイザー氏は、2015年にFIFAの汚職事件に関与していたことから永久活動停止処分を科せられていた。同氏はFIFAの理事だった時代、およそ10年に及ぶ所得税の未納を隠しており、それの発覚と共にFBIやIRSに情報提供をすることを余儀なくされていた。
一方同氏の弁護士は「私のクライアントであり友人でもあるブレイザーの死を悲しく思っている」と伝えると、「彼が全責任を負った汚職行為によって彼がサッカー界に与えたポジティブな影響がかすんでしまってはならない」とコメントするなど、汚職事件の全貌発覚に繋がった同氏の行為に言及している。
2015年に起きたこの汚職事件は最終的に、ブレイザー氏が捜査局に情報提供を行ったことにより終結していった。
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