移籍市場の現状に苦言を呈したアレッサンドロ・ネスタ氏【写真:Getty Images】
元イタリア代表のディフェンダーで、現在北米サッカーリーグのマイアミFCの監督を務めるアレッサンドロ・ネスタ氏が、移籍市場の現状に苦言を呈した。伊紙『Corriere della sera』が伝えた。
2002年の夏にラツィオからミランへの移籍を果たしたネスタ氏だが、その時発生した金額はわずか3000万ユーロ(約39億円)。現在は移籍金額が10ほど年前と比べるとはるかに大きなものになってしまっているため、同氏ほどの選手であれば、今ではその倍以上の価値がつくことも考えられる。
ネスタ氏自身もやはりこの状況を良くは思ってはいないようだ。
「これはイタリアだけでなく世界全体の問題だ。多くの選手が過大評価されている。実際選手のクオリティは下がっているように見えるんだけどね」
チャンピオンズリーグやW杯のタイトルを獲ってきたレジェンド選手からの一言は、過剰に高額な価値をつけられている選手にとって痛烈な一言となるに違いない。
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