ヴィッセル神戸のルーカス・ポドルスキ【写真:Getty Images for DAZN】
J1のヴィッセル神戸に加入した元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキは、中国へ移籍していればより高額の年俸を獲得できていたはずだったと認めつつ、中国サッカーの現状や発展の見通しについて批判的な見解を述べている。独紙『シュポルト・ビルト』のインタビューに語ったとして『ドイツ通信社』などが伝えた。
トルコのガラタサライから神戸への移籍が今年3月に発表されたポドルスキは、先日ついに来日。近年のJリーグで屈指の大物外国人選手加入として大きな注目を集めている。
日本への移籍を決める前に中国からもオファーが届いていたことは、以前にもポドルスキ自ら認めていた。神戸での年俸は6億円前後とも報じられているが、中国ではそれを大幅に上回る金額を受け取ることができていた可能性があったという。「中国で1500万から2000万ユーロ(約19億5000万~26億円)を受け取ることができるというのはとても魅力的に聞こえる話だ」とポドルスキは語る。
だが中国クラブとの間での交渉について、「8人や9人もの代理人が間に入ってくるような交渉のやり方は、犯罪にも近いものだ」とその手法を手厳しく批判。また実際に手元に支払われる金額については、「間に絡んでくる黒いルートを経て、大幅に少なくなる可能性が高い」と述べている。
多くの大物外国人選手や外国人監督らを招き、サッカー発展に向けて熱心に取り組む姿勢を見せている中国だが、「たとえばブンデスリーガのような何かを成し遂げられることは決してないだろう」とポドルスキ。「今の彼らのやり方では、最高のリーグになるという目標を達成できることは決してない。今の舞台裏で起こっていることを見てみれば、あれはサッカーではない何かだ」と中国サッカーの未来を疑問視している。
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