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Jリーグ 7年前

【英国人の視点】広島、監督交代で浮上なるか。極度の不振からの脱却へ。新指揮官が植えつけるべき自信

text by 編集部 photo by Getty Images

結果が示すほど酷くなかったパフォーマンス

サンフレッチェ広島の新監督に就任するヤン・ヨンソン氏
サンフレッチェ広島の新監督に就任するヤン・ヨンソン氏【写真:Getty Images】

 幸いにもサンフレッチェの今後の7試合は、予想の上ではそれほど過酷な日程ではないように思える。そのうち5試合が順位表の下半分に位置するサガン鳥栖、ベガルタ仙台、ヴァンフォーレ甲府、大宮アルディージャ、アルビレックス新潟との対戦であり、あとは4月7日にアウェイで1-0の勝利を収めているガンバ大阪と、5月27日に0-0で引き分けているジュビロ磐田との対戦だ。

 ヤン・ヨンソン新監督がチームの士気を高め、7月30日の鳥栖戦で今季のホーム初勝利を挙げることさえできれば、これまでわずか11ポイントという勝ち点をその後の6試合で大きく伸ばしていくことができるかもしれない。

 実のところ、パフォーマンス自体は結果が示すほど酷かったわけではない。攻撃面では今でも相手を苦しめることができている。森保監督のラストマッチとなった埼玉スタジアムでの一戦で、浦和が2-3から4-3の逆転勝利を収めたあと、ズラタン・リュビヤンキッチもその点に言及していた。

「広島は今でも良いチームなので、なぜこういう状況にいるのか理解できない」と、84分に交代出場したあとファーストタッチで3-3のゴールを記録した33歳は語った。

「広島と戦うのは簡単ではないが、こういうこともある。理由は分からない。それが分かるくらいなら変えられるだろうし、何でももっと簡単になるだろう」

 結局森保監督は、自身の退任がその修正の魔法をもたらすかもしれないと決意した。だがズラタンも予期していたように、流れは即座に好転したわけではない。横内昭展暫定監督に率いられたチームは、次節のマリノス戦で引き分け止まりだった。

「試合は90分間とアディショナルタイムまであります」。終了間際の失点で浦和とのアウェイゲームに敗れたあと、森崎和幸はそう話していた。ハーフタイム直前に2失点を喫しながらも逆転し、残り18分の時点ではリードしていた状態からの敗戦だった。

「先制点を取ることが大事です。今後は先に決めることを狙っていくべきだと思います。いつも先制されて追いかける展開になっていて、メンタル面でもフィジカル面でも負担が大きくなっています」

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