フットボールチャンネルの次世代サッカー情報番組『F.Chan TV』。第55回に、かつて日本代表としてW杯へ二度の出場も果たしている、元Jリーガーの福西崇史氏がゲストとして登場した。
番組では、前半戦を終えたJリーグを特集。『F.Chanアウォーズ』と題し、福西氏にJリーグ前半戦で最も輝きを放った若手選手、チーム、そしてMVPを選出してもらった。
ベストヤングプレーヤーと同時にMVPに選出されたのは、柏レイソルのGK中村航輔。福西氏も「技術の高さは今一番良い」と評するほど、その活躍は目ざましい。
福西氏は、ゴールマウスの前で見せる中村の“存在感”が、柏レイソルが好調を維持している秘訣だと語る。
「後ろからしっかりとした存在感を見せているからこそ、前のフィールドプレーヤーが安心してプレーができる。だから、(フィールドプレーヤーが)違うところに力を注げるので、非常に良い流れになっているなと思います」
さらに福西氏は、中村航輔の「『シュートを止める』能力プラス、声を出す、人を動かす能力」にも言及。「自分がシュートを打たれても、シュートを打つ人に打ちにくいようにDFを動かせばいい。そういう指示をどれだけ先にしておくかというのも(GKの)能力の一つ」と、スーパーセーブの裏に隠された中村のコーチング能力の高さを指摘した。
中村航輔は、昨年リオ五輪メンバーとして2試合に出場、さらに今年はロシアW杯アジア最終予選を戦う日本代表にも初選出された。福西氏は「現状、日本サッカーで若い選手が育っていかなければならない」とした上で、「キーパーって非常に大事なポジションで、チームの中で一人しか出られない。そこで、チームを支えているっていうのは、非常に大きな成果」と評価し、中村航輔をJ1前半戦MVPにも選出した。
近年注目されているGKというポジションで、一層輝きを放っている中村航輔。福西氏も「今後楽しみ。本当に伸びてくれば、日本を代表するGKになる」と大きな期待を寄せる。
(取材・文:浜川絵理)
※福西崇史氏出演の『F.Chan TV』は以下にてご覧いただけます。
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