セビージャとの契約延長に合意したスペイン代表MFビトロ【写真:Getty Images】
セビージャに所属するスペイン代表MFビトロがクラブとの契約延長に合意したようだ。スペイン紙『マルカ』が伝えた。
今夏での退団が噂されていたビトロだがここにきてまさかの方向転換がなされた。2020年までとなっていたビトロとセビージャの契約は2022年までに延長され、契約解除金は4000万ユーロ(約52億円)から1000万ユーロ高い5000万ユーロ(約65億円)に釣り上げられたようだ。これによりビトロのクラブ退団の可能性は消滅したに近い状況となった。
このニュースに対し、ショックを受けたのが同じリーガエスパニョーラのアトレティコ・マドリーとラス・パルマスだ。FIFAによる補強禁止処分で今夏での選手登録ができないアトレティコは、一度同選手を今夏に獲得した後ラス・パルマスへとレンタルで移籍させ、処分が解除される1月以降に同選手を選手登録するという計画のもと交渉を進めていた。しかし、来年のロシアW杯出場を見据えるビトロは確実に出場機会を得られるセビージャに残留することがベストな選択と考えたのか、今回の契約更新により移籍話は破談となった。
これに対しアトレティコ側は「ビトロは我々が契約解除金を払おうとしていたことを知っていた。しかし何をしようが彼の自由だし、彼に怒ることはできない」と反応しているようで、移籍話の破談を悔やみつつも一定の理解を示しているようだ。
さらにアトレティコ側ではMFニコラス・ガイタンやMFヤニック・カラスコが右サイドハーフで活躍できる現存の選手であると強調されている。この契約更新報道を受けたことで新たにビトロの代わりを探す動きは今のところないようだ。
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