リーグアンはもはやセリエAには劣っていない?
09-10シーズンから昨季までクリストフ・ガルティエが指揮を撮り続けたサンテティエンヌも、今夏、ついに指揮官を交代。後任にはスペイン人のオスカル・ガルシア監督を採用した。ガルシアはバルセロナのカンテラ出身で、バルセロナやエスパニョールでプレーした後、イスラエルのマッカビや、直近ではオーストリアのザルツブルクを率いた経歴を持つ。
現時点で、リーグアンの外国人監督は6人だ。レキップ紙によれば、91-92シーズン以来の数だという。それでも昨季終了時のプレミアリーグの14人、ブンデスリーガの8人には及ばないが、リーグアンもそのトレンドに一歩近づいた形だ。
ギャビエ編集長は、レベル、ステータス的に、リーグアンはもはやセリエAには劣っていない、と感じているという。
「注目度を高めるには世界的に有名な選手が少ないかもしれませんが、それを除けば、決して劣ってはいないと感じます」
昨夏もバロテッリのニース入りといった驚きの移籍があった。その『スーパー・マリオ』ことバロテッリは「引き止めは難しいだろう」とコメントしていたルヴェール会長の予想を良い方向に裏切り、契約延長にサインした。サポーターから大いに愛され、サッカー的にも充実しているニースに留まることを希望したという。
PSGのように夢のような高額サラリーを保証できるクラブ以外で、スター選手が残留を希望したというのは、リーグアンにとってポジティブな兆候だ。夏の盛りとともに、メルカートも最盛期を迎えようとしている。この夏は、どんなびっくり移籍劇を見られるだろうか?
(文:小川由紀子)
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