浦和レッズのミハイロ・ペトロヴィッチ監督【写真:Getty Images for DAZN】
明治安田生命J1リーグの第18節が9日に行われ、浦和レッズがアルビレックス新潟に2-1の逆転勝利を収めた。浦和のミシャことミハイロ・ペトロヴィッチ監督は試合後の会見で、アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督を例に挙げ、浦和で長期的に仕事を継続していきたいという思いを語った。
浦和は先週末のサンフレッチェ広島戦に勝って連敗を3で止めたあと、水曜日に行われた川崎フロンターレ戦には1-4で惨敗。試合後には浦和サポーターがチームバスを囲み、監督に対して説明を求める騒ぎも起こっていた。
ミシャ監督は一旦サポーターと意見を交換してバスに乗り込んだあと、再度バスを降りての対話に臨んだ。「インタビューを終えてバスに乗り込んでくる選手に対して、サポーターが非常に大きな声で批判していた。そういう姿を見て、私自身が行かなければならないと思った」とその際の状況について説明している。
サポーターとの対話の中で、「新潟に勝って、そこから連勝がスタートできなければ、私がまず最初に出ていく」と自身の進退にも言及していたミシャ監督だが、その連勝の起点とすべき新潟戦には勝利を収めた。今後も浦和に残ってチームを率いてくだけではなく、長期間にわたってクラブの発展に携わっていきたいと考えていることを熱弁した。
「アーセン・ヴェンゲル、彼は21年間アーセナルで戦っているが、私は浦和で10年は戦いたい。そういう強い気持ちを持っている。日本でナンバーワンのアカデミーを作りたい。そういうアイディアを私自身は持っている」とミシャ監督。具体的に、本拠地レッズランドで人工芝2面の張替えが行われたことや、まもなく新たなクラブハウスが完成することなど、クラブのインフラ整備が進められていることにも言及した。
「私の監督としての哲学。それは自分がこのクラブに残って、10年間仕事をする、そういう気持ちで仕事をしているということだ」と長期政権への意欲を強調。だが「結果が出なければ解任されてしまう、そういう仕事でもある」と述べ、短期的な結果も必要であることを認めている。
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