ブラジル代表のパウリーニョ【写真:Getty Images】
広州恒大に所属するブラジル代表MFパウリーニョは、バルセロナからのオファーに応じて移籍したいという希望を明言し、クラブが退団を認めることへの期待を口にしている。9日付のスペイン紙『ムンド・デポルティボ』が同選手のインタビューを伝えた。
広州恒大は今月6日、バルサから届いていたパウリーニョへのオファーに対し、正式に断りを入れたことを明らかにした。その後バルサは、移籍金の提示額を当初の2000万ユーロ(約29億円)から2500万ユーロ(約32億円)へ引き上げた再オファーを出したものの、それも広州恒大に拒絶された模様だと報じられている。
パウリーニョはインタビューに対し、バルサからのオファーが届いた経緯を振り返った。先月行われたブラジル代表の親善試合のあと、バルサからの関心について代理人から伝えられ、「最初は本当だろうかと思った。オファーが届いた時には、突然目が覚めたような気分で、すごく嬉しくなった」と心情を語っている。
広州恒大がバルサからのオファーを断ったことは知らされておらず、報道を通して知って「少し驚いた」とパウリーニョ。「バルサからの話が来るのなら、広州には柔軟に対応してほしい。移籍を成立させられることを願っている」とバルサ行きを望んでいることを明確にしている。
「世界最高のチームであるバルサで、最高の選手たちに囲まれてプレーできる可能性があるというのは、僕にとってまたとないチャンスだ。オファーが届いてからはそのことしか考えていない。今週全てを解決できることを期待したい」とパウリーニョはコメント。14日には中国の移籍市場が終了し、広州恒大がパウリーニョの代役を獲得することが不可能となるため、それ以前に移籍を決める必要があると述べている。
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