「次は一緒のピッチに」。城後との再会を心待ちにするシシーニョ
この時の会話の内容について城後に尋ねたが、「心に留めておきます」と煙に巻かれてしまった。残念ながらシシーニョからも詳しい中身を聞き出すことはできず、どのような会話があったかはわからない。
だが、シシーニョが試合翌日にツイッターに投稿した内容を見れば、充実した時間だったことはわかる。そこには城後が岐阜の「背番号6」のユニフォームを着る姿と、2人が会話する様子、シシーニョと城後の母親と一緒に撮影した写真が添付されていた。
しあいのあとかなしかったでさからしあいがまけりましたでもJogo にいましたJogoのユニフォームをもらいました?Jogoとしゃべるました、すばらし人ですだから私はすごくうれしかったですそれあとJogoのははは私におまやけをあげました
どもありがとうございます pic.twitter.com/QK6p07TCIz— Sisinio (@sisinio21) 2017年7月3日
「しあいのあとかなしかったでさからしあいがまけりました。でもJogoにいました。Jogoのユニフォームをもらいました(笑顔の絵文字)。Jogoとしゃべるました、すばらしいひとです。だから私はすごくうれしかったです。そのあとJogoのははは私におまやけをあげました。どもありがとうございます(原文ママ、句点のみ追記)」
これをきれいに直すと以下のような感じになるだろう。
「試合の後、負けたから悲しかったです。でも城後に会いました。城後のユニフォームをもらいました。城後と喋りました。素晴らしい人です。私はすごくうれしかったです。その後、城後の母に私はおみやげをもらいました。どうもありがとうございます」
今回、試合ではシシーニョと城後が同時にピッチに立つことはなかった。前者は先発出場して64分に途中交代。後者はベンチスタートで75分からの途中出場だった。今季2度目の直接対決は9月24日に予定されている。
「今回は残念ながら一緒のピッチに立つことができなかったけど、次は一緒のピッチに立てればいいね」とシシーニョ。両チームの状態は対照的で、城後は福岡でベンチを温める日々を送っているが、2人は無事に同じピッチに立てるだろうか。今度は試合を終えてピッチ上で健闘をたたえ合うシシーニョと城後の姿を、多くのファンが心待ちにしているに違いない。
(取材・文:舩木渉/協力:アビスパ福岡、FC岐阜)
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