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Jリーグ 7年前

名波ジュビロ、躍動の2017前半戦。守備の改善が結実。サックスブルーはさらなる高みへ

text by 青木務 photo by Getty Images

昨年経験した後半戦の失速。活かしたい教訓

今季からジュビロ磐田でプレーする中村俊輔
今季からジュビロ磐田でプレーする中村俊輔【写真:Getty Images】

 開幕からリーグ戦全試合フル出場を続ける大井は、勝って反省できるサイクルを「素晴らしいことだと思う」としつつも、こう続けた。

「次の試合はまた0-0で90分が始まるだけなので。負けて全てがダメになるとは思わないけど、勝ち続けた方がいいのは当然。上位がせっかく見えているので、より上を意識してプレーすれば、選手とチームの成長に繋がると思う。チャンスだと思ってやりたい」

 強豪撃破の直後に対戦した新潟は、浮上のきっかけを得ようと必死だった。しかし、結果は2-0で磐田が勝利。ビッグクラブから3連勝したサックスブルーは自分たちの力を決して過信せず、チャレンジャー精神で臨むことでアウェイから勝ち点3を持ち帰った。

 後半戦もこの勢いを維持したいところで、期待も高まっている。しかし、一筋縄ではいかないことは昨シーズンで嫌というほど痛感させられている。2ndステージわずか2勝と、チームは迷路を彷徨うかのように低空飛行を続けた。二桁順位が定位置となり、J2への逆戻りも現実的な危機として迫ってきた。J1残留を争っていたライバルが揃って足踏みしたため、順位が下がらずに済んだということもあった。その意味では運にも恵まれたが、同じ苦しみは味わいたくないところだ。

 夏場以降の戦いを見据え、新加入の中村俊輔は教訓を活かすべきだと主張する。

「去年は前半戦残り3試合くらいから、後半戦の途中までなかなか勝てない時期があった。それは暑さなのか、前線と後ろが離れすぎてしまったのか。前線の温度と中盤から後ろの温度がバラバラにならないようにしないといけない。暑くなればなるほど、そこが大事になる。グラウンド上の全員が同じ温度でいないといけない。それができれば去年みたいなことは起きない」

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