選手の動きを観察
病院での診察とチームに帯同して診察することの一番の違いは、選手が実際に動いているのを見られることです。病院では診察して治療するだけですが、試合で選手の動きを見ることで得られる情報量は多く、解剖学や運動力学の観点から、姿勢、走り方、ボディコンタクトの仕方の改善点を見つけられます。
バサラマインツにはトレーナーの宮崎がいますので、トレーニングメニューをしっかり組んでくれます。会長やトレーナーから日々の選手のコンディションや練習状況をインプットして、私は医学的立場から選手をサポートする。
選手やスタッフとの情報共有などもちろん課題はありますが、そんな良い循環が生まれ、選手をサポートできるようになったことが発足当初と比較してチーム力が向上した点の1つだと感じています。
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