ミハイロ・ペトロヴィッチ監督【写真:Getty Images for DAZN】
浦和レッズは5日、J1リーグ第13節延期分で川崎フロンターレと対戦し、敵地で1-4と大敗した。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督はこの結果に落胆し、改めて自身の仕事の難しさを感じている。
8位で前半戦を終えた浦和は、リーグ戦ここ4試合で13失点。指揮官も困惑は隠せない。
この試合でポジティブな点があったかと問われたペトロヴィッチ監督は、「1-4で負けたあと。何を言っても納得はされないだろう」と前置きしつつ、「後半に関しては川崎Fより優れていた部分は多くあった」と述べている。
しかし、大量失点の原因を突きとめることはできていない。「1点目も2点目も遠藤と槙野の間を通されたパスからだった。なぜ起こるのか、理由をいくつか挙げることはできる」が、「ただ、なぜという部分に対して私の本当の答えはなかなか見つからない」と語り、根本にある理由はまだ見えていない様子だ。
指揮官は「監督として選手に責任を押しつけるのは違う。結果に対する責任は私自身にある。こういった状況をどう打開するのか…」と前向きな姿勢を示したが、「クラブの方も何か考えているかもしれないが、それもサッカーの世界なのかもしれない。監督も選手もいずれはいなくなるもの」と、自身が難しい立場にいると感じている。「そういう世界で仕事をしていることは、ジャーナリストである皆さんもご理解いただけると思う。我々の仕事は、汚れてしまったら捨てられる靴を磨く布のようなもの。過去の結果では生きていけないのが、我々、監督の仕事だ」と語った。
それでも、クラブはまだ信頼しており、解任が決まったわけではない。「悪い状況ではあるが、前半戦を終えて首位と勝ち点10差。決して追いつけない差ではない」と、指揮官は後半戦の巻き返しを信じている。
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