最大の目玉は、アレクシス・サンチェスか
今後の最大の目玉は、アーセナルのアレクシス・サンチェスの動向だろう。本人は、現在参戦中のコンフェデレーションズ・カップの記者会見で、「決意は固まっている。すべては大会後に話す」と説明したが、移籍を選ぶことが予想される。そしてその場合には、移籍先の最有力候補がシティとされている。
ガナーズは強硬な姿勢で反発することが予想される一方で、残された契約年数は1年のため、今夏に売却しなければ来夏にはフリートランスファーとなってしまう。
セルヒオ・アグエロとのトレードであれば考慮するとも言われるが、トップレベルの選手のトレードはほぼ皆無のために可能性は極少だろう。ただもしサンチェスを獲得することになれば、タイプは違うとはいえ、アグエロの去就にも影響を与えるのは確実だ。
5月には、カルドゥーン・アル・ムバラク会長が「あり得ないこと」とし、グアルディオラ監督も「セルヒオは来季もここにいる」と話していたものの、すでに1月に加入したガブリエル・ジェズスは「次代のエース」とされ、そこにサンチェスまで加わるとなれば、元々ペップのスタイルには最適ではない“純CFタイプ”のアグエロの立場はさらに厳しくなることは間違いない。
果たして、8月12日のブライトン戦ではどのようなメンバーで新シーズンを迎えるのか。
また同31日午後11時にトランスファーウィンドウが閉まる際には、アグエロの名前はスカッドにあるのか。それともサンチェスがシティの10番に成り代わるのか。シーズン前哨戦ともいえる、7月を迎えて正式に移籍市場が再開し、クローズシーズンの戦いも熱を帯びてきている。
(取材・文:Kozo Matsuzawa / 松澤浩三【イングランド】)
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