浦和レッズのミハイロ・ペトロヴィッチ監督【写真:Getty Images for DAZN】
明治安田生命J1リーグ第17節の浦和レッズ対サンフレッチェ広島戦が1日に行われ、浦和が4-3で勝利を収めた。
ともに3連敗で苦しい状況にあったチーム同士の対戦は、思わぬ派手な展開となった。浦和は前半終了間際の2得点でリードを奪ったが、後半に入って立て続けに3失点。だが残り数分から再び2点を奪って再逆転に成功し、最終的には連敗を3でストップしてみせた。
しかしミハイロ・ペトロヴィッチ監督としては、手放しで喜べる勝利ではなかったようだ。試合後の会見では、楽な試合にできなかったことについて選手に苦言も呈している。
「ハーフタイムには、2-0というのは非常に危険なスコアなので、後半の最初の15分は特に集中力を高めて戦う必要があると選手に伝えた」とペトロヴィッチ監督。だが後半開始から10分で追いつかれる展開となったことについて、「残念ながら私が言ったことは、選手ではなく壁に向かって独り言を言っていただけだったようだ」と不満げな様子を見せた。
この日の試合のような展開は「ヨーロッパではあり得ない」と指揮官は主張。「2-0でリードしている展開でああいった失点を繰り返すのは、日本人のメンタルのせいなのだろうか。ヨーロッパなら2-0という結果をきっちりと保ちながら、さらに点を重ねていくような展開が作れる」と語り、試合運びの拙さの原因がメンタル面の未熟さにある可能性も指摘している。
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