ケルンに所属するアントニー・モデスト【写真:Getty Images】
ケルンに所属する29歳のフランス人FWアントニー・モデストの中国移籍が目前に迫っていたが、急遽ケルンが「交渉打ち切り」を28日に発表した。同クラブは「モデストの天津権健移籍はない」と伝えている。
先日、中国に向かったモデストは火曜日の朝に天津権健でメディカルチェックを受けて合格したと報じられた。移籍金は3500万ユーロ(約42億円)でクラブ間合意に達していると考えられていたが、急遽交渉中止に。ケルンは「全関係者による合意が得られなかった」とだけ発表し、具体的な理由については説明していない。
ただ、独メディア『シュポルトワン』は、「事実上、モデストの代理人が鍵を握っていた。モデストの代理人を務めるエティエンヌとパトリック・メンディ兄弟が、移籍が行われなかった主な原因だろう」と報じている。
代理人は天津権健に対して300万ユーロ(約3億7000万円)、ケルンに対して600万ユーロ(約7億5000万円)という高額な仲介料を求めていた。これに関してケルンが難色を示したとの報道と、モデストが仲介料を肩代わりするのではないかという報道があったが、結局「全関係者による合意が得られなかった」ようだ。ミラン所属のジャンルイジ・ドンナルンマに続き、またしても代理人によって振り回されたのだろうか。
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