パワーハラスメント及びセクシャルハラスメントで退任する中西大介常務理事【写真:Getty Images】
Jリーグは27日、理事会後の記者会見で中西大介常務理事が退任したことを発表した。
中西常務理事はJリーグ内においてパワーハラスメント及びセクシャルハラスメントなどの不適切な言動があったとして、同日付の理事会で本人から辞任の申し出があり、Jリーグもこれを受理した。
Jリーグの村井満チェアマンは記者会見で、「Jリーグの女性職員に対して業務時間内に高頻度で業務に関係のない電話をかけたり、当該職員に好意を抱いていることをうかがえるようなメールを送信して映画、美術館、コンサート、食事等への誘いを行いました。また対象者である中西は、2016年、執務時間中の職場内において、また2015年頃から2016年に、職務時間外に職場外において一般的な女性感情の基準において不快感を持たれるような行為があったと報告を受けました」と説明。「中西自身は深く本件に関して反省しています」と述べた。
また、村井チェアマンは「私の管理責任が問われる事案たど認識しています。私自身、理事会に一部報酬の返上を願い出ました。それは受理されています。Jクラブに対して模範を示すべきJリーグが、社内マネジメントにおいて経営の指導に当たるべき立場にいる人間が大変申し訳ない行為を行ってしまったこと、皆様に本当にお詫びしたいと思います。ファン、サポーター、クラブの関係者の皆さんに大変不快な思いをさせてしまったこと、本当に申し訳なく思っています」と謝罪し、3ヶ月に渡って報酬の10%を返上することを表明した。
今後、中西常務理事はJリーグ、Jリーグ関連会社の役員及び委員会役員を全て退任する。後任は未定。
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