磐田加入後初の3試合連続弾を記録
ジュビロ磐田の好調を支えるポジティブな点はいくつも見つけられるが、アダイウトンの快進撃もそのひとつだろう。明治安田生命J1リーグ第16節・FC東京戦では、CB森重真人の死角から走り込み、川辺駿のスルーパスを冷静にゴールへと結びつけた。
この勝利で磐田は7位に浮上した。堅い守備と迫力ある攻撃ががっちりと噛み合っており、ピンチの時間帯を切り抜けた先に待っているチャンスを確実にモノにしてきた。ガンバ大阪、浦和レッズ、FC東京とリーグに轟く強豪を打ち破り、J1復帰後初の3連勝を達成。その価値の大きさは計り知れない。
未勝利の5月から一転、6月を全勝で駆け抜けたサックスブルーだが、アダイウトンはいずれの試合もネットを揺らしており、2015年に加入して以来初めてとなる3試合連続ゴールを記録した。常々、チームのために得点を挙げたいと話している彼にとっても、納得のいく結果に違いない。
「(3連勝のスタートとなった)G大阪での勝利で、チームの絆がぐっと深まったように思う」
今年1月に一児のパパとなった男は、チームに流れる雰囲気について手応えを口にしていたが、この3試合で磐田が奪った得点は『9』、失点はわずか『2』と抜群の数字を叩き出した。勝てない時期を経てさらに強固となった一体感は注目すべきだろう。そんな名波ジュビロにあって、背番号15の貢献度も見逃せない。
アダイウトンは試練に打ち勝って今の立場を手にしている。4月から5月にかけて、加入後初めてのレギュラー落ちを経験。その期間に自身を見つめ直し、再びピッチで躍動するために力を蓄えていた。
またもう少し広い視点で見た時、このアタッカーが日本で、そして磐田で大きな成長を遂げたことがわかる。