2014年ワールドカップを戦ったロシア代表【写真:Getty Images】
2014年ブラジル・ワールドカップ(W杯)に参加したロシア代表選手23人にドーピングの疑いがかけられており、国際サッカー連盟(FIFA)が調査を行っているという。24日付の英紙『デイリー・メール』が報じている。
ロシアで組織ぐるみでの大規模なドーピングが行われているという疑惑は、近年のスポーツ界を大きく揺るがしてきた。世界反ドーピング機関(WADA)のリチャード・マクラーレン氏が昨年行った調査報告によれば、2011年から15年にかけて30種目で1000人以上のスポーツ選手が不正に関与していたという。
『デイリー・メール』は、そのうち34人がサッカー選手であり、うち23人はブラジルW杯の登録メンバーであることが調査により明らかになったと伝えている。
FIFAはサッカー選手に対する疑惑を把握し、調査を行っているという。「(ロシアの)サッカー選手たちに対する疑いについて、FIFAではまだ調査中だ」というFIFAスポークスマンによるコメントが伝えられている。
ロシアでは来年夏に2018年W杯が開催される。前哨戦であるコンフェデレーションズカップでロシア代表はグループステージ敗退に終わったが、1年後の大会に向けての不安要素はピッチ上での結果だけではない。
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