フローニンゲン移籍の決まった堂安律【写真:Getty Images】
ガンバ大阪に所属するU-20日本代表MF堂安律は、オランダ1部のフローニンゲンへ期限付き移籍することが23日に発表された。元オランダ代表のFWピーター・ハウストラ氏が、オランダラジオ『RTVノールト』で堂安を自国のファンに紹介している。
先日開催されたU-20ワールドカップでの活躍でも評価を高めた堂安は、19歳にして欧州への挑戦が決まった。25日に行われる川崎フロンターレ戦を終えたあとオランダへ渡り、メディカルチェックを経てフローニンゲンに加入する運びとなる。
現役時代に日本のサンフレッチェ広島でプレーした経験があり、昨年福島県2部のいわきFCで監督も務めたハウストラ氏は、「典型的な日本らしい選手だ。速さと技術と賢さがある。ドリブルが彼のストロングポイントだ」と堂安についてオランダメディアで語った。
「私なら彼を中央に置きたいと思う。狭いスペースでこそ活きる選手だ。サイドに置くべきではない」とハウストラ氏は堂安の起用法について提案している。大きな才能を秘めた選手であるとして紹介しながらも、トップチームでのプレー経験は浅いことから「日本のメッシと呼ぶべきではない」とも釘をさしている。
まだ英語を話せないという堂安が新天地への適応に苦労する可能性も『RTVノールト』は指摘。だが、到着次第オランダ語のレッスンを受けることも予定されているという。日本でのプレー経験もある元フローニンゲン監督のロン・ヤンス氏がテクニカルマネージャーに就任したことが堂安の助けになるかもしれないという期待も述べられている。
かつて小野伸二がフェイエノールトでプレーした時のように、マーケティング面で日本市場へのアピールとなることも期待されているようだ。だがハウストラ氏は、「当時ほどの大きな騒ぎは予想できない。日本の選手が欧州へ行くのはある程度普通のことになった。だがクラブにとってプラスになるのは間違いない」と見通しを述べている。
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