フットボールチャンネルの次世代サッカー情報番組『F.Chan TV』。第53回は、実況アナウンサーの倉敷保雄氏、解説者の玉乃淳氏がゲストとして登場した。
番組では、6月20日にカンゼンから発売されたディエゴ・シメオネ監督の自叙伝『信念〜己に勝ち続けるという挑戦〜』の発売を記念し、同監督のキャリアを振り返った。
シメオネは現役時代にアルゼンチンやスペイン、イタリアの数々の名クラブでプレー。さらに、アルゼンチン代表としても当時の最高記録となる106試合に出場し三度のW杯を経験した。
選手としても世界に名を馳せる存在だったシメオネだが、現在は監督としての手腕を発揮しているのは言うまでもない。しかし、シメオネは『信念』で、8歳の頃に彼のサッカー論は驚くべき境地に達していたことを明かしている。
「フットボールでは、ボールを保持するよりも持たないで過ごす時間の方が長く、その間はスぺースを巧妙に埋めなければいけない。
つまるところ、ボールがあるために私たちの心をつかんで離さないこの球技は、ボールのない競技なのである。」
8歳という年齢で「フットボールをプレーするということがスペースで何かを見つけることなのだと感付いていた」というシメオネ少年。しかし、球技であるはずのサッカーが「ボールのない競技である」という常識を覆すサッカー論に少年期から到達していたことについて、倉敷氏も「ちょっと待って、それはないでしょ!(笑)」と爆笑。MCを務めた小嶋真子も「私、20歳になりましたけど、理解できていません」と、8歳のシメオネ少年のサッカー論にお手上げの様子だった。
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