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「泣きたい済州」…エースの大宮移籍で韓国紙も嘆く。乱闘事件後は公式戦3連敗

text by 編集部 photo by Getty Images

マルセロ・トスカーノ
大宮移籍が発表された済州ユナイテッドのマルセロ・トスカーノ【写真:Getty Images】

 韓国・Kリーグの済州ユナイテッドに所属するブラジル人FWマルセロ・トスカーノが、大宮アルディージャに移籍することが発表された。この状況を韓国メディアも嘆いている。

 済州と言えば、先月31日に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の浦和戦で乱闘騒ぎを起こしたチームでもある。

 試合終盤に小競り合いが起きると、ベンチに座っていたはずのDFペク・ドンギュがビブスを着たままピッチを横断し、浦和MF阿部勇樹に肘打ちを見舞い一発退場に。試合終了後には柏レイソルなどでプレーしたクォン・ハンジンもレッドカードが提示され、浦和DF槙野智章が追い回される事態に発展している。

 この事件により、アジアサッカー連盟(AFC)懲戒委員会は肘打ちしたペク・ドンギュに対して公式戦3ヶ月、試合中に2枚目のイエローカードを受けて退場したチョ・ヨンヒョンに公式戦6ヶ月の出場停止などの処分を下した。

 その後はカップ戦も含めた公式戦で3連敗を喫し、さらにリーグ戦12試合6得点のエースも退団するなど厳しい時期を過ごしている済州。

 韓国紙『東亜日報』は「重罰、連敗、移籍オファー…泣きたい済州」との見出しで6月の苦境を報じている。

 またマルセロの退団はチームにとって大きな打撃だったようで、「攻撃陣の再編は避けられない。済州が今季リーグ最強の攻撃力を誇示したのはマルセロの役割が大きかった。他の外国籍選手を獲得してもマルセロほど活躍してくれる不透明だ」と伝えている。

 大宮は第15節を終えて3勝2分10敗でJ2降格圏の16位。5月末には渋谷洋樹前監督を解任するなど苦しいシーズンとなっている。

【了】

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