バルセロナのリオネル・メッシ【写真:Getty Images】
バルセロナのリオネル・メッシは、過去にクラブ退団を望んでいたことがあったようだ。スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』などが報じている。
下部組織からトップチームに昇格して以降、プロキャリアの全てをバルセロナに捧げているメッシだが、2016年6月に行われたコパ・アメリカでアルゼンチン代表が決勝でチリ代表に敗れた直後にチームメイトのルイス・スアレスとホセ・マリア・バルトメウ会長にバルセロナ退団を伝えたのだという。
原因としては、スペインで脱税疑惑が生じたことのようだ。メッシと父親のホルヘ・メッシ氏は肖像権収入に絡む脱税目的でタックスヘイブン(租税回避地)に会社を設立し、420万ユーロ(約5億2000万円)を脱税したとしてスペイン税務当局から告発されていた。
メッシはスアレスとバルトメウ会長の両者にマンチェスター・シティへの移籍を希望している旨を告白したと同紙は伝えている。
シティはバルセロナでメッシを指導したジョゼップ・グアルディオラ監督が率いており、ともにバルセロナで2度のチャンピオンズリーグ優勝、3度のリーグ優勝を遂げている。
過去にシティは1億1300万ユーロ(約140億円)でメッシ獲得を狙っていたと報じられたこともあったが、当然スアレスとバルトメウ会長はメッシにバルサ残留を勧め、現在に至っている。
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