フランクフルトのスカウトに任命されたヘレナ・コスタ氏【写真:Getty Images】
ドイツ・ブンデスリーガ1部のフランクフルトは今月16日に、ヘレナ・コスタ氏をクラブの新たなスカウトに任命したことを発表した。ブンデスリーガのクラブでは初の女性スカウトになるという。
今年5月には、2017/18シーズンのブンデスリーガ1部の審判員として、リーグ初の女性主審となるビビアナ・シュタインハウス氏が登録されたことが発表されていた。
ブンデスリーガ公式ウェブサイトは、同リーグが「サッカーにおける男女平等の促進に関して最も先進的」なリーグだと述べている。初の女性主審、初の女性スカウトの登場に加え、女子チャンピオンズリーグでもドイツ勢が最多の優勝回数を誇ることを理由のひとつとしている。
ポルトガル出身のコスタ氏は、男子のサッカー界に進出した女性として過去にも大きな話題となったことがあった。2014年にはフランス2部クレルモンの監督に就任し、フランスの男子プロクラブで初、また欧州主要リーグの2部以上のクラブで初の女性監督となった。だがその際はクラブとの衝突から、シーズン開幕を待たずして退任していた。
過去にはベンフィカの下部組織での指導や、女子のカタール代表、イラン代表の監督を務めた経験もある。ドイツでの新たな挑戦で成功を収めることができるだろうか。
【了】