「帰ってきたなという感じ」。安藤梢が浦和に立つ
試合を終えたインタビューの第一声は「ただいま!」だった。
「(試合前は)わくわくしていました。でも入ったら自然な感じというか、懐かしいというか、すぐに馴染むような感じでした。やっぱり長くここでプレーしていたので、帰ってきたなという感じはします」
前身のさいたまレイナス時代から8シーズンにわたってプレーした古巣・浦和レッズレディースに、安藤梢が帰ってきた。そして17日、なでしこリーグカップ1部Bグループの第4節マイナビベガルタ仙台レディース戦で、約7年半ぶりに浦和駒場スタジアムのピッチに立った。
安藤は浦和Lからドイツ女子1部のデュイスブルクへ移籍し、1.FFCフランクフルト時代には女子チャンピオンズリーグ優勝を経験。今季まではSGSエッセンに所属していた。なでしこジャパンでも2011年のW杯優勝などに貢献し、数々の功績を残してきた偉大な選手である。
先月12日に6月からの浦和L復帰が発表され、仙台L戦はチームに合流後2試合目の公式戦だった。加入からまだ勝利はない。だが、ヨーロッパでのチャレンジを終えて日本に戻ってきた裏には確固たる決意があった。
「優勝するために帰ってきたので、もっと勝ちにこだわって、強いチームにしたいと思います。優勝するためにやらなきゃいけないこと、自分個人としてもですし、チームに経験とかも伝えていかなければいけないこともあるんですけど、それはやりがいがあるなと思ってやっています」
浦和Lが最後にリーグ優勝したのは2014年のこと。それ以来2015年は6位、2016年は8位と低迷していた。今季もリーグ戦は10試合を終えて5位と苦しんでいる。主力選手の入れ替わりもあり、現状から「優勝する」のは並大抵のことではない。