スペイン国旗【写真:Getty Images】
スペインの少年チームの監督が、試合に「25-0」の大勝を収めたあと解任されるという珍事が起こった。16日付のスペイン紙『エル・パイス』が伝えている。
バレンシアを拠点とするクラブ、CDセラーノスの10歳から11歳の年代のチームは、今月3日に行われたベニカラプCとの試合に25-0という大差のスコアで大勝。だがチームをこの結果に導いた監督は、クラブからまさかの解任を告げられる結果となった。相手チームへの敬意を欠く行為だとクラブが判断したためだという。
「我々は対戦相手への敬意を持つように促している。同意の上での決断だった。結果が生み出した騒ぎを受け、監督はその座を去るべきだと我々は考えた。彼は状況をうまく管理できなかった」とクラブ責任者の一人はコメントしている。
これに対し、解任された監督は弁護士を介して反論。「選手に対してリードを広げるよう要求はしなかった。むしろ相手陣内でボールを追わないよう伝えていたが、相手は攻め続けて大きなスペースを空けていた」と状況を説明している。
ベニカラプCはこの試合も含め、今季の30試合で全敗を喫し、計247失点を奪われてシーズンを終えたという。スペインの少年クラブの一部は、対戦相手への配慮から、10点を越える大量得点差の試合の場合には結果の公表を控えるなどの対応を取っていることも伝えられている。
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