ミランに所属するGKジャンルイジ・ドンナルンマ【写真:Getty Images】
ミランが15日、契約延長に向けた交渉を1年以上に渡って続けていた18歳のイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマについて、進展が見られないことから今後は交渉を行わないことを発表した。
マルコ・ファッソーネCEOがミランのオフィシャルサイトを通じて「ドンナルンマとの契約を更新しないことを決定した」と語り、「申し訳ありませんが、ミランは先に行く」として、契約延長交渉が終了したことを宣言している。
ドンナルンマとの契約は2018年6月までとなっているため、ミランは契約更新を急いでいた。1年以上に渡って交渉を続けていたが進展は見られず。最近になって、ドンナルンマの代理人を務めるミノ・ライオラ氏の要望を聞き入れ、年俸450万ユーロ(約5億6200万円)の新契約オファーを提示していた。最初に提示したオファーは年俸250万ユーロだったため、それに比べれば大きく年俸を引き上げたことになる。
しかし、ライオラ氏はこれに了承せず。痺れを切らしたミラン側は、ついに返答期限を13日に設定する。だが、ドンナルンマは無視してU-21イタリア代表の合宿に参加したため、ミラン側は直接ドンナルンマのもとに訪れた。これに関して、クラブが代理人を通さず勝手に交渉を行なったとしてライオラ氏が激怒。
ファッソーネCEOがライオラ氏に電話をかけ、返答期限を木曜日まで延ばすのと引き換えに会談に合流するよう促した。そして、木曜日になっても交渉が進展することはなく、ミラン側は今後交渉しないことを決断する。この結果、ミランはドンナルンマの放出を視野に移籍金を獲得する方向へ考えが変わることになりそうだ。
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