「ハリルの采配は良くない」「アジアのサッカーは日本のレベルに近づいている」
――スタメンの選択や試合中の選手交代など、今日のハリルホジッチ監督の采配はいかがでしたか?
「個人的に今日はそこまで良くなかったと思う。2列目の3人はそれぞれのベストポジションで起用されなかったし、選手交代も少し慎重だった。だけど酒井と井手口の交代は怪我の影響だったから仕方ないかな…」
――イラク戦の前にはシリアとのテストマッチもありましたが、どのくらい役に立ったのでしょうか?
「戦術的には役に立ったと思うけど、シリア戦とイラク戦のスタメンは大きく変わったし、天候も全然違った。結局それが今日勝てなかった一番大きい要素だと思う」
――最終節のサウジアラビア戦も猛暑のアウェイなので、次のオーストラリア戦でW杯行きを決めたいところです。何を改善すべきでしょうか?
「激しさ。もしW杯でプレーしたかったら次の試合で勝たなければならない。このレベルで1-0で勝つことは非常に難しいので、追加点を奪わないとダメ。今日は暑さや怪我などもあったから仕方ないかもしれないけど、そのような苦難を乗り越えないといけない。次の試合は勝つしかない。日本人選手は常にそれを言うけど、オーストラリア戦は本当にそうなる」
――シリア戦は親善試合でしたが、2試合連続で格下相手と引き分けでした。何が原因なのでしょうか?
「その“格下”は段々いなくなってきていると思う。アジアのサッカーは成長しているので、他のチームは徐々に日本のレベルに近づいてる。だからこそ日本もレベルアップしなければならない。名声だけでサッカーの試合は勝てない。運動量や技術、精神力の強さで勝つ」
――ありがとうございました。オーストラリア戦は必勝ですね。
▽語り手:ショーン・キャロル
1985年イングランド生まれ。2009年に来日。「デイリーヨミウリ」「Jリーグ公式ウェブサイト」などにも寄稿。高校サッカー、Jリーグ、日本代表など幅広く取材している。過去にはスカパーのJリーグ番組出演も。
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