日本代表の井手口陽介は交代後すぐに病院へ向かった【写真:Getty Images】
日本代表は13日、ロシアW杯アジア最終予選でイラクと対戦して1-1で引き分けた。
この試合は日本にとってアウェイ扱いとなっていたが、イラクの国内情勢不安により、中立国であるイランの首都テヘランで開催された。現地時間16時55分(日本時間21時25分)キックオフで、気温35度を超える中で両チームとも過酷な戦いを強いられることとなった。
日本の1点リードで迎えた62分、井手口陽介は相手選手との接触によって転倒する際に地面に頭を打ちつけ、今野泰幸との交代を余儀なくされた。
日本サッカー協会関係者によれば、前半途中に相手選手の指が目に入ってから違和感が残っており、そのうえ頭を打っての交代ということで脳しんとうの懸念もあるため、退場してすぐに病院へ向かい精密検査を受けているという。
他にも酒井宏樹がもともと痛めていた右ひざの状態を悪化させてプレー続行不可能となり、やむなく76分に酒井高徳と交代。なんとかフル出場したが、久保裕也も70分過ぎから足を痛めて全力で走れなくなり、満身創痍の状態でプレーを続けていた。
12日に同じくテヘランで行われたイラン代表対ウズベキスタン代表の試合は、酷暑を回避するためにキックオフ時間が日没後の現地時間21時(日本時間25時30分)に設定されていた。
イラク代表も慣れないデーゲームで後半終盤に足をつる選手が続出した。酷暑の中で試合をするリスクは、今後に向けて検討しなければならない重要な課題となったに違いない。
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