事故から救出されたシャペコエンセの選手たち【写真:Getty Images】
悲劇的な飛行機墜落事故により多くの選手らを失ったブラジル1部のシャペコエンセだが、事故から救出された選手は順調な回復を見せているという。クラブ幹部のルイ・コスタ氏が13日付の伊紙『イル・メッサジェーロ』のインタビューで語った。
シャペコエンセは昨年11月、コロンビアで開催が予定されていたコパ・スダメリカーナ決勝の試合へ向かう飛行機が墜落。選手19人や監督らを含む71人が命を落とす惨事となった。犠牲者にはJリーグでのプレー経験がある選手たちも含まれていた。
だが、事故からは奇跡的に選手3人を含む6人が救助された。GKジャクソン・フォルマンは負傷により片足の切断を余儀なくされたが、DFアラン・ルシェウとエリオ・ネットの2人はプレー再開を目指してトレーニングに励んでいる。
「フォルマンはコメンテーターの仕事をし、世界に向けてシャペコエンセのアンバサダーを務めている。ルシェウとネットは、プロ選手としての日々の練習を再開した。驚異的な復帰に向けて準備を整えつつあるところだ」とルイ・コスタ氏は3人の現状について語った。
コパ・スダメリカーナ決勝で対戦を予定していたアトレティコ・ナシオナルに優勝を譲られたことで、シャペコエンセは今年のスルガ銀行チャンピオンシップに出場することも決定。昨年のルヴァンカップ王者である浦和レッズと8月15日に対戦する。ルシェウとネットの2人も、その頃までには復帰を果たしているかもしれない。
事故後のシャペコエンセは、レンタルなどを中心に新たな選手を加えて再建に取り組んできた。5月にはカンピオナート・カタリネンセ(サンタカタリーナ州選手権)で優勝を飾り、事故以来初のタイトルを獲得。ブラジル全国選手権でも6試合を終えて4位と健闘している。
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