もはや失敗の余地は全く残されていない
長友は、シリア戦での日本代表は立ち上がりが良くなかったと感じており、イラク戦では良いスタートを切ることが重要になると理解している。
「特に前半、相手にエネルギーがある間はなかなかマークを外せず、連携で崩すことができませんでした」と長友は述べた。
新たな暫定監督としてバシム・カシムが指揮を執るイラクは、これまで通り戦いにくい相手であることを示してきた。今回の対戦に向けた準備試合では2試合連続の完封。ヨルダンに1-0の勝利を収めたのに続いて、直近の試合では韓国と0-0で引き分けている。
4年ぶりとなるホームゲームを戦えたことで、チームの士気は高い(ヨルダンを破ったバスラでの試合には6万人の観客が集まった)。すでに予選敗退の決まったイラクには何も失うものはなく、アジア屈指の強豪である日本との試合で良い結果を残せたとすれば得られるものは大きい。
木曜日の試合でサウジアラビアを下したオーストラリアも、勝ち点16で日本およびサウジと並んだ。だが日本は、「メソポタミアのライオン」と対戦する火曜日の試合をひとつ多く残している。
イラク戦を終えれば、ヴァイッド・ハリルホジッチのチームが残すのは2試合のみ。オーストラリアおよびサウジアラビアとの直接対決だ。したがって、イラク戦では絶対に勝ち点3を手に入れなければならない。そのためには攻守両面でプレーを高める必要があるだろう。もはや失敗の余地は全く残されていない。
(取材・文:ショーン・キャロル)
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