日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督【写真:Getty Images】
日本代表は12日、ロシアワールドカップ・アジア最終予選のイラク戦に向けた前日会見を行い、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が試合への意気込みを語った。
イラク戦は国内情勢の不安により、中立地のイランで開催される。6月のイランは平均気温で30℃近くあり、日本よりも気温が高い。
ハリルホジッチ監督は「このような暑さの中では本来なら試合しないと思う。選手の健康も考慮してほしい」と、イランの酷暑について言及した。
「プールに行って、ビーチでサッカーした方がいいですね。その方が一番気持ちいい」と冗談を語ったハリルホジッチ監督だが、選手たちの健康にリスクを及ぼす危険性があると警戒を促している。
「健康に必ず被害が起きる。健康上のリスクはある。試合当日だけではなく、試合前日から水分補給をしておかなければならない。体の器官をしっかり順応させるために、しっかり水分をためておく必要がある。水分補給が大事になる。試合開始前に体の全器官が暑さに慣れている必要がある。特に心理面で簡単ではない。標高1200mという高地でもあり、呼吸が最初の方は困難だった」
一方、試合会場を提供してくれたイランには感謝の言葉を述べている。試合会場のピッチコンディションが不安視されていたが、ハリルホジッチ監督はスタジアムの環境にも満足しているようだ。
「まずイランの皆様、イラクの皆様にこのような会場を用意していただいて、ありがとうございますと感謝を申し上げたい。大変なことが起きているにもかかわらず我々を迎えてくれて、挨拶もしてくれました。それからトレーニング会場、試合会場も素晴らしくきれいなものを用意していただいて、本当に感謝申し上げます。チームの代表として深く感謝したいと思います」
今月8日にはオーストラリアがサウジアラビアに勝利したため、日本、サウジアラビア、オーストラリアが勝ち点16で並ぶことになった。1試合消化が少ない日本はイラク戦で勝利すれば単独首位に浮上し、6大会連続の本大会出場に大きく近づくことができる。
(取材:植田路生【テヘラン】、文・構成:編集部)
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