W杯アジア最終予選を戦うUAE代表【写真:Getty Images】
国際サッカー連盟(FIFA)はUAEからの要請に応じ、UAE代表のワールドカップ(W杯)予選の試合を担当する予定だったカタール人主審を交代させることを決めた。『AP通信』が伝えている。
UAEやサウジアラビアなどの中東主要国は、カタールがテロ組織を支援しているとして、今月5日に同国との国交断絶を発表した。サッカー界にも様々な影響が及んでいる。
ロシアW杯アジア最終予選で日本代表と同じグループBに入っているUAEは、13日にアウェイでタイ代表との対戦を予定している。当初この試合には、カタールの審判団が割り当てられていた。
だがFIFAはUAEからの要請を受け、審判団の交代を決定したとのこと。「スポーツ上の理由と、現在の地理的・政治的状況を踏まえて決定が行われた」とFIFAの声明は述べている。シンガポールの主審が代役として試合を担当する。
グループBは3試合を残す日本と、2試合を残すサウジアラビア、オーストラリアが勝ち点16で並ぶ混戦。勝ち点9で4位のUAEは非常に厳しい状況だが、残り3試合に全勝できれば予選突破の可能性も残る。
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