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マンU本拠地のセキュリティーに不安。パフォーマンス集団が侵入し“屋根の上”へ

text by 編集部 photo by Getty Images

オールド・トラフォード
マンチェスター・ユナイテッドの本拠地オールド・トラフォード【写真:Getty Images】

 マンチェスター・ユナイテッドの本拠地であるオールド・トラフォードに、若者のグループが侵入してパフォーマンス動画を撮影することに成功し、スタジアムのセキュリティー体制が問われる事態となった。10日付の英紙『ミラー』などが伝えている。

 オールド・トラフォードでは今月4日にMFマイケル・キャリックの記念試合が行われたが、その前夜から当日早朝にかけて、16歳から18歳までの少年4人がスタジアムに侵入。その際に撮影した様子を動画投稿サイトに投稿している。

 少年たちは、町中などで地形を活かしたアクロバティックな移動を行うスポーツの一種「パルクール」を実践しているグループだという。深夜にスタジアム外壁のパイプをよじ登って侵入に成功した彼らは、観客席上部の屋根の上を渡り、そこからスタンドやピッチ上にまで降りた様子を撮影している。屋根の上ではむき出しの鉄骨の上なども歩いており、一歩間違えば大きな事故となっていた可能性もある。

 近年にオールド・トラフォードで起きた他の事件も含め、スタジアムの警備体制が問われている。昨年11月にはスタジアムツアーに参加した学生2人がトイレに隠れ、翌日のアーセナル戦を観戦する目的でスタジアム内で夜を明かしたが、朝に発見され退去させられた。2015/16シーズンの最終節には、セキュリティー訓練により置き忘れられたダミー爆弾が見つかったことで試合が中止される騒ぎとなった。

 ユナイテッドは声明を出して少年たちの行動を非難。「この敏感な時期に、彼らの無責任で馬鹿げた行動により、日曜日(4日)の試合が危険に晒された。スタジアムが安全に試合を開催できるよう、スタッフや警察は何時間もの仕事を強いられた」と述べ、警察の対応に感謝を表している。

【了】

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