カタール航空を胸スポンサーとしていたバルセロナ【写真:Getty Images】
今後、UAE国内でバルセロナのユニフォームを着てしまうと、最大で15年間の禁固刑の対象となる可能性もあるという。8日付のアルゼンチン紙『オレ』などが伝えている。
その理由は、2016/17シーズンまでバルサの胸スポンサーだった「カタール航空」にある。UAEやサウジアラビアなどを含む中東主要国は今月5日に、カタールがイスラム過激派を支援してテロに加担しているとして、国交断絶を発表した。2022年に予定されるカタール・ワールドカップへの影響も懸念されている。
UAE政府は、今後国内でバルサも含めたカタール航空のロゴが入ったユニフォームを着用した場合、あるいはソーシャルメディアなどで掲示しただけでも、カタールへの支援を意味するとして「有罪」とみなすことを決めたという。最大で禁固15年、罰金13万8000ドル(約1520万円)相当の罰が下されると報じられている。
ソーシャルメディア上では、UAE国内の広告看板で、バルサのユニフォーム写真の胸スポンサー部分が隠されているとされる写真も出回っている。ただし、バルサの胸スポンサーは2017/18シーズンから日本の「楽天」となるため、来季以降の新ユニフォームの着用は問題ないということになりそうだ。
同様の理由で国交断絶の余波を受けるのはバルサだけではない。先日にはサウジアラビア1部の強豪アル・アハリが、カタール航空との間で締結していたスポンサー契約の終了を発表した。サウジアラビア代表の選手たちも、カタールを拠点とするメディアへの取材対応を禁じられているという。
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