日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督【写真:Getty Images】
日本代表は7日、国際親善試合でシリア代表と対戦し 1-1の引き分けに終わった。
13日にロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のイラク戦を控え、“仮想イラク”としてシリアを迎え撃った日本代表だが、後半立ち上がりに先制点を許す苦しい展開に。今野泰幸のゴールで同点には追いついたが、勝利を手にすることはできなかった。
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は試合後の会見で、「シリアは非常に良いチーム。インスピレーションもあり、高いモチベーションも持って戦っていた」と相手チームを称賛。一方で、日本の戦いぶりについては不満を残したことを認めている。
「試合の入りが悪かったと思う。(香川)真司のケガのあと、自分たちの形ができなかった。我々の本来のゲームがつくれなかった」と前半の内容についてコメント。「後半になって変わった。たくさんの決定機をつくり、後半を見れば勝利に値したと思う」としながらも、「前半についてはしっかり分析し、しっかり議論しなくてはならない」と反省しきりだった。
最終予選ではグループB首位に立ち、6大会連続のW杯出場に迫っている日本代表だが、この日のような戦いでは決して楽観視することはできないと指揮官は警鐘を鳴らす。「(シリア戦が)ドローに終わったことは我々にとって警告になると思う」
「日本の多くの人が、日本はW杯に出場できると言っているが、私は全員に警告している。簡単ではない」とハリルホジッチ監督。この日の試合で見えた課題を修正し、イラク戦でW杯予選突破に繋がる結果を出すことができるだろうか。
(取材:植田路生、文・構成:編集部)
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