今野泰幸【写真:田中伸弥】
日本代表は5日、シリア代表との親善試合およびロシアW杯アジア最終予選・イラク代表戦に向けて練習を行った。
この日から国内組のメンバーが合流し、今野泰幸も参加した。3月のUAE代表戦では貴重な追加点を奪うなど活躍を見せたが、左第5趾基節骨骨折でチームを離脱することになった。「自分の足を治すこと、コンディションを上げることに一生懸命だった」という今野は、4日のJ1第14節・ジュビロ磐田戦で復帰を果たした。
磐田戦では60分から途中出場。投入直後に決定機を迎えたが、シュートはGK正面に飛んだ。「0-3で負けている状況で入って、攻撃を活性化してくれと言われて入ったにもかかわらず、流れを変えられなかった。そういった意味ではやはり力不足だと思うし、終わってからもショックだったし、どうすれば良かったのかなと悩んだ」と振り返った。
この日の練習では右インサイドハーフに入ったが、試合のことはまだ考えていないようだ。
「まずは一生懸命練習して、コンディションを上げたり連係を高めたりするだけだと思っている。あまりポジションのことは気にせず、与えられたトレーニングをしっかりやりたい」
試合に出場することになれば攻守で高いパフォーマンスが求められるが、今野は持ち味を発揮しチームに貢献するつもりだ。
「自分の良さって何だろうって思ったら、やっぱり球際で負けないとか、チームのために走るとか、そういうことだと思う。それが出せなかったら自分じゃないと思っているので、そういう自分も特徴を出していければなと」
足の状態については「大丈夫です」と言い切るように、不安はなさそうだ。3月シリーズでインパクトを残したベテランが力強いプレーを見せる。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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